俺たち専用
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「何度言ったら判るんだ!女性専用車両は男性の乗車はご遠慮くださいと言っているだろ!」
駅員は俺の腕を掴み、車両から引きずり降ろそうとした。
「女性専用車両に男性が乗るのは違法ではないッ!乗ってるのは痴漢に遭いそうもないブスなババアばかりじゃないか!」
「見てくれが悪くて年取ってると乗れんなら、アンタがこの中で一番乗っちゃいかんだろ」
「プッ!」
座席の女子高生が、笑いを堪え切れず口に手を当てた。
俺は居た堪れなくなり、駅員を振りほどこうとした。
が、鈍った体が急な重心の変化に付いて行かず、頭から盛大にスッ転んだ。
……ん?
ここはどこだ。
たしか電車で転んで……。その後ここに運ばれたのだろうか。
「来たか。ここは君のような人たち専用の場所だ」
なんと!
暗くて誰か判らんが、感謝しよう。
「ようこそ地獄へ」
声の主が閻魔大王その人だと理解した俺は、目の前が更に真っ暗になった。
駅員は俺の腕を掴み、車両から引きずり降ろそうとした。
「女性専用車両に男性が乗るのは違法ではないッ!乗ってるのは痴漢に遭いそうもないブスなババアばかりじゃないか!」
「見てくれが悪くて年取ってると乗れんなら、アンタがこの中で一番乗っちゃいかんだろ」
「プッ!」
座席の女子高生が、笑いを堪え切れず口に手を当てた。
俺は居た堪れなくなり、駅員を振りほどこうとした。
が、鈍った体が急な重心の変化に付いて行かず、頭から盛大にスッ転んだ。
……ん?
ここはどこだ。
たしか電車で転んで……。その後ここに運ばれたのだろうか。
「来たか。ここは君のような人たち専用の場所だ」
なんと!
暗くて誰か判らんが、感謝しよう。
「ようこそ地獄へ」
声の主が閻魔大王その人だと理解した俺は、目の前が更に真っ暗になった。
その他
公開:18/01/30 23:57
バッドエンドが好き。
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