もう家に入れない
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僕は壁をすり抜けることができた。
長年の夢だった。
壁にぶつかり続ければすり抜けると聞いたので、今日も壁にぶつかり続けていた。
すると突然、痛みを感じなかった。
よく見ると、壁の反対側に自分がいた。
振り向き、壁に足を入れてみる。
まるで壁がそこに存在していないかのように、反対側の地面に足がつく。
その日は壁という壁をすり抜けて、空が暗くなるまで遊んだ。
どんな壁もすり抜けることができるようになった。
でもそんな僕に、1つだけすり抜けることができない壁が現れた。
『家に入れない』のである。
1階に住む住人の家を、すり抜けれることは確認できた。
も、もちろん不法侵入はしていない。いや既にアウトかもしれないが……。
正確に言うと、家には入れるかもしれないが、家までたどり着けないのである。
階段を上ろうとすると、その場で足踏みしている自分がいる。
そして、僕の家は4階なのだ。
長年の夢だった。
壁にぶつかり続ければすり抜けると聞いたので、今日も壁にぶつかり続けていた。
すると突然、痛みを感じなかった。
よく見ると、壁の反対側に自分がいた。
振り向き、壁に足を入れてみる。
まるで壁がそこに存在していないかのように、反対側の地面に足がつく。
その日は壁という壁をすり抜けて、空が暗くなるまで遊んだ。
どんな壁もすり抜けることができるようになった。
でもそんな僕に、1つだけすり抜けることができない壁が現れた。
『家に入れない』のである。
1階に住む住人の家を、すり抜けれることは確認できた。
も、もちろん不法侵入はしていない。いや既にアウトかもしれないが……。
正確に言うと、家には入れるかもしれないが、家までたどり着けないのである。
階段を上ろうとすると、その場で足踏みしている自分がいる。
そして、僕の家は4階なのだ。
ホラー
公開:18/01/30 02:53
更新:19/01/07 04:37
更新:19/01/07 04:37
学生やってます。
やっぱり定期的に書かないと全然書かなくなりますね。
まあ気楽に書いていきます。
小説家志望です。よろしくお願いします。
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