地球ソーダ

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「レモンソーダにオレンジソーダ…、ん?この地球ソーダって何?」
「自家製の地球をまるごと1個ソーダに浮かべた新商品さ。サッパリとした風味がソーダによく合う」
「じゃあそれ1つ」
「あいよ」
マスターはカウンターの側の箱を開けて指先で地球を1つつまみ上げた。
「その箱、見てもいい?」
マスターは軽く頷いて箱を持ち上げた。中には宇宙が広がっていて、沢山の地球が浮かんでいた。
「いろんな色があるのね」
「綺麗だろ?海が深い青色になってるのが一番旨い」
「育てるの大変じゃないの?」
「コツを掴めば簡単さ。46億年程でこの色になる」
「意外と簡単なのね。あれ?」
私はキラキラと光る地球を見つけた。
「これだけ何か変ね」
「この地球はもうダメだ。人間が繁殖してる。こうなると海も大気も汚染されて、とても食べられたものじゃない」
「人間って酷いのね」
「これがなきゃ地球はもっと綺麗で美味しくなるのになぁ」
SF
公開:18/01/29 22:21
更新:18/04/15 17:35
月の文学館 ソーダと地球

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ショートショートって難しい。
最初の頃は400字は短すぎるなんて思ってましたが、色々書くうちに400字に無限の可能性を感じるようになりました。

読んだ人の心が少しでも動いたらいいな。何かを感じてくれたらいいなと思って書いてます。

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