鈍感ネイル
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「おー珍しいね、ネイル始めたの?」
放課後、一人教室に残る君に話しかける。
「まあ、ちょっとね。女の子らしくと思って…まあ上手くいかないんだけど」
「慣れない事するから…貸して」
「いいけど…できるの?」
「大丈夫だって!やった事ないけど!」
不安そうに右手を差し出す動きも愛おしく感じながら、爪をピンク色に染めていく。
さっさっさ、と意外にも上手く出来た爪は、まるで宝石のように輝いていた。
「綺麗…」
「そうだね、じゃあ次左手貸ーして」
ここで君の方が綺麗だよ、なんてキャラに無い事は気恥ずかしくて言えない。
親指、人差し指、中指…と次に薬指の爪を塗ろうとした時、悪戯心が飛び出した。
「…ってちょっと!なんでそこだけ青で塗ったの!?」
「綺麗じゃない?私青好きだし」
「綺麗だけど…まあいっか」
嗚呼、私の愛しい彼女は、いつになったら気づいてくれるんだろうか。
放課後、一人教室に残る君に話しかける。
「まあ、ちょっとね。女の子らしくと思って…まあ上手くいかないんだけど」
「慣れない事するから…貸して」
「いいけど…できるの?」
「大丈夫だって!やった事ないけど!」
不安そうに右手を差し出す動きも愛おしく感じながら、爪をピンク色に染めていく。
さっさっさ、と意外にも上手く出来た爪は、まるで宝石のように輝いていた。
「綺麗…」
「そうだね、じゃあ次左手貸ーして」
ここで君の方が綺麗だよ、なんてキャラに無い事は気恥ずかしくて言えない。
親指、人差し指、中指…と次に薬指の爪を塗ろうとした時、悪戯心が飛び出した。
「…ってちょっと!なんでそこだけ青で塗ったの!?」
「綺麗じゃない?私青好きだし」
「綺麗だけど…まあいっか」
嗚呼、私の愛しい彼女は、いつになったら気づいてくれるんだろうか。
青春
公開:18/01/31 13:41
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