雪うさぎはこたつの中
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今日は最悪だった。
彼女へプロポーズする為に買った指輪を落としてしまい、一日中探し回っていたのだ。
季節も冬で周りもすぐ真っ暗になり、見つかる当ても無く渋々と家に戻ってきた所だ。
疲れた体を引きずってこたつの電源を入れ足を突っ込むと、爪先に何か違和感を感じた。
中を覗くと雪で出来たうさぎが気持ち良さそうに寝ていた。息をしているので紛れもなく生き物だ。
余りにも綺麗なので暫く見惚れていると、いきなり強引なノックをされた。
恐る恐る入口の外を見ると猟銃を手にした屈強な男が立っていた。
「そこに雪うさぎがいるだろう!そいつは俺の獲物だ!返せ!」
雪うさぎをこたつに隠したまま男と格闘していると、近隣住民が警察を呼んでくれて男は連行されていった。
やれやれ、なんて日だ。
はっとこたつをめくると雪うさぎは溶けてしまっていた。
良く目を凝らすとそこには無くした指輪が置いてあった。
彼女へプロポーズする為に買った指輪を落としてしまい、一日中探し回っていたのだ。
季節も冬で周りもすぐ真っ暗になり、見つかる当ても無く渋々と家に戻ってきた所だ。
疲れた体を引きずってこたつの電源を入れ足を突っ込むと、爪先に何か違和感を感じた。
中を覗くと雪で出来たうさぎが気持ち良さそうに寝ていた。息をしているので紛れもなく生き物だ。
余りにも綺麗なので暫く見惚れていると、いきなり強引なノックをされた。
恐る恐る入口の外を見ると猟銃を手にした屈強な男が立っていた。
「そこに雪うさぎがいるだろう!そいつは俺の獲物だ!返せ!」
雪うさぎをこたつに隠したまま男と格闘していると、近隣住民が警察を呼んでくれて男は連行されていった。
やれやれ、なんて日だ。
はっとこたつをめくると雪うさぎは溶けてしまっていた。
良く目を凝らすとそこには無くした指輪が置いてあった。
ファンタジー
公開:18/01/23 08:01
雪
うさぎ
こたつ
指輪
普段は四コマ漫画を描いたり、イラストを描いて遊んでいます。
ショートショートは中学生の時に筒井康隆先生に出会って衝撃を受けて、星新一先生、藤子F不二雄先生と手を伸ばして読み漁り自分なりに執筆をしていました。
よろしくお願いします❣️
ショートショートの漫画も執筆しています。
漫画ブログ
http://takahaya4.hatenablog.com
Instagram
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