人間鳥コンテスト
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鳥の世界にも人間並の娯楽はある。
近年注目を集めているのが「人間鳥コンテスト」だ。
人間のように、飛ばずにどこまで歩けるかを鳥同士で競い合うのだ。
だが、人間鳥コンテスト審査委員会は、深刻な悩みを抱えていた。
「たしかに、優勝者が毎年ダチョウなのは公平さに欠けますな」
「なぜ開催前に気付かなかったんだ。この鳥頭野郎」
「まあまあ。運動能力ばかり競うからいかんのですよ。その鳥頭を競うルールにしたら良いのです。人間のように、どこまで知能を活用できるかを競い合ったらどうでしょう」
「いいや、駄目だ」
「いったいなぜ?」
「優勝者が毎年サギになるだろ」
近年注目を集めているのが「人間鳥コンテスト」だ。
人間のように、飛ばずにどこまで歩けるかを鳥同士で競い合うのだ。
だが、人間鳥コンテスト審査委員会は、深刻な悩みを抱えていた。
「たしかに、優勝者が毎年ダチョウなのは公平さに欠けますな」
「なぜ開催前に気付かなかったんだ。この鳥頭野郎」
「まあまあ。運動能力ばかり競うからいかんのですよ。その鳥頭を競うルールにしたら良いのです。人間のように、どこまで知能を活用できるかを競い合ったらどうでしょう」
「いいや、駄目だ」
「いったいなぜ?」
「優勝者が毎年サギになるだろ」
SF
公開:18/01/22 00:22
バッドエンドが好き。
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