甘すぎる刃物

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どうも!私、石井美琴っていいます!
さて本日の日付は二月十四日、そう!バレンタインデーです!
一ヶ月前から頑張って作ったチョコを格好良くて素敵な彼氏の!彼氏の駿君に渡しに行ってきまーす!お、居た居た!

「駿君!これ…頑張って作ったの!受け取って!」

私は赤い顔を誤魔化すように頭を下げながら言う。きっと駿君も照れちゃってるんだろうなあ…えへへ

「石井!?ご、ごめん気持ちだけ受け取っておくわ…」

あ、あれっ?ちょっと照れ隠しにしては酷くない?そこで、私は周りの視線に気づいてしまった。

「なにあれ…気持ち悪い…」
「またあいつかよ…駿大丈夫か?」

「あんな赤黒くて髪の毛が混じったチョコ渡すとか…どうかしてるわ石井」

皆何言ってんの…ねえ、これおかしいよね駿君…?駿君?

愛しの彼氏に視線を送ると、私の事を怯えた様に、怒るように睨んでいた。

そっか、おかしいのは私の方だったんだね…
ホラー
公開:18/01/29 15:07
更新:18/01/29 17:23

GaNTai( じゃぱん )

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