百本目の蜘蛛の足

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 男は愛されずに育った。不自由はないが、両親に冷たく無視される日々。もっと自分を見て欲しい。やがて男は両親に復讐したいと思うようになった。
 蜘蛛の足を百本食べると願いがかなうという言い伝えを聞いた男は、両親に復讐するため蜘蛛をつかまえては足を食べ始めた。店で蜘蛛を買ってきては来る日も来る日も自分の部屋で食べ続けた。
 足をもがれた蜘蛛の胴体が部屋の隅に山積みになった。
 やがて百本目の足を食べ終えた時、蜘蛛の胴体の山がもぞりと動き、まるで生き物のように襲ってきた。
 願いはかなった。男は身体中に蜘蛛の胴体を貼り付けた狂人になり、死ぬまで両親が見守ることになった。
ホラー
公開:18/01/29 13:51

一田和樹( バンクーバー )

小説を書いています。
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ツイッター @K_Ichida
使用している写真は全て私自身が撮影したか描いたものです。

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