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先輩が、錠剤が入った見慣れない瓶を手にしていた。
いつも健康的な先輩とその白い錠剤は、いかにも不似合いだ。
「先輩、なんですかその薬?体調でも悪いんですか?」
「あはは、違うよ。ただの薬じゃない。これね、食事に混ぜるだけで誰でも痩せられる薬!」
自慢げに笑った先輩の、黒のロングヘアが揺れた。
先輩はスマホで2枚の画像を表示させた。
1枚目には丸々太った女性が、2枚目にはモデル体型の女性が映っている。
体だけ見ればまるで別人だが、顔で同一人物だと判る。
この薬の使用前と使用後ということか。
驚いた。
薬の効果にではなく、先輩がそんな怪しげな薬に手を出すことに対してだ。
先輩のような人でも、体型に悩むことなんてあるのか。
「確かに凄いですけど……。こんな痩せ薬は、先輩には無用の代物じゃないですか?」
「馬鹿!今すぐこれをライバルの相撲部屋のちゃんこに仕込んで来るんだよ!」
いつも健康的な先輩とその白い錠剤は、いかにも不似合いだ。
「先輩、なんですかその薬?体調でも悪いんですか?」
「あはは、違うよ。ただの薬じゃない。これね、食事に混ぜるだけで誰でも痩せられる薬!」
自慢げに笑った先輩の、黒のロングヘアが揺れた。
先輩はスマホで2枚の画像を表示させた。
1枚目には丸々太った女性が、2枚目にはモデル体型の女性が映っている。
体だけ見ればまるで別人だが、顔で同一人物だと判る。
この薬の使用前と使用後ということか。
驚いた。
薬の効果にではなく、先輩がそんな怪しげな薬に手を出すことに対してだ。
先輩のような人でも、体型に悩むことなんてあるのか。
「確かに凄いですけど……。こんな痩せ薬は、先輩には無用の代物じゃないですか?」
「馬鹿!今すぐこれをライバルの相撲部屋のちゃんこに仕込んで来るんだよ!」
その他
公開:18/01/17 00:03
バッドエンドが好き。
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