ICカードの乗車券の中には
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東京の最低賃金は958円、この街の最低賃金は810円。僕は時給810円で一風変わったアルバイトを始めた。
作業着の所長が僕の目の前に、この街で使えるICカード乗車券を置いた。可愛いエゾモモンガが印刷されている。
「君には森に行って本物のエゾモモンガを捕獲して来てほしいんだ」
「捕獲ですか?」
「君は知らないだろうが、カードの中にエゾモモンガが入っていて、そいつが駅の改札で金の勘定をしているんだ。」
僕は必死になって毎日森に罠を仕掛けた。半年後に、晴れて正社員となった。
「君の働きぶりは素晴らしい。ぜひ君には東京のICカードを作ってもらいたい」
僕の頭の中には958という数字がよぎった。
「東京…こちらこそぜひともお願いしたいです!」
「そうか。ありがとう。では早速だが明日から南極へ行ってもらうよ」
僕は耳を疑った。
「南極…ですか」
「そうさ。ペンギンがいるのは南極じゃないか」
作業着の所長が僕の目の前に、この街で使えるICカード乗車券を置いた。可愛いエゾモモンガが印刷されている。
「君には森に行って本物のエゾモモンガを捕獲して来てほしいんだ」
「捕獲ですか?」
「君は知らないだろうが、カードの中にエゾモモンガが入っていて、そいつが駅の改札で金の勘定をしているんだ。」
僕は必死になって毎日森に罠を仕掛けた。半年後に、晴れて正社員となった。
「君の働きぶりは素晴らしい。ぜひ君には東京のICカードを作ってもらいたい」
僕の頭の中には958という数字がよぎった。
「東京…こちらこそぜひともお願いしたいです!」
「そうか。ありがとう。では早速だが明日から南極へ行ってもらうよ」
僕は耳を疑った。
「南極…ですか」
「そうさ。ペンギンがいるのは南極じゃないか」
その他
公開:17/12/01 19:23
更新:18/06/01 18:50
更新:18/06/01 18:50
北海道出身です。
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