ボルト

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『そんなの当たり前でしょ』PCを買いに行って「動くPCあります」と書かれた貼り紙を見た佐和子は思わず声を上げた。すると店員が言った。『1度ペアリングしたら後は全自動で動きますからとても便利ですよ』店員は奥からドローンを取出してきてノートPCをセットした。店員が歩き回るとドローンがその後を着いていく。『当店が開発した追跡ユニットにPCやスマフォを装着してやると自動的に後を着いてきてくれます。ドローン以外にも人型や犬型、猫型とか狐娘型もあります』と店員は言った。佐和子はPCと人型の「ボルト」を注文して帰った。帰宅後しばらくするとチャイムが鳴り外にはボルトが立っていた。佐和子が行く先にはボルトがいつも着いてきた。とても便利だったがそのうち飽きた佐和子はボルトを近所の河原に捨てに行った。しかし佐和子が家に着くより早く玄関の前にボルトが立っていた。流石に金メダリストをモデルにしただけのことはある。
SF
公開:17/11/19 11:19
更新:17/11/20 01:29

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