オーダーメイドのブックカバー
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「お前最近、本読んでるか?」と読書家の恋人に問われ、私は首を横に振った。
「家だと本読まないし、外だと人の目が気になって…」
「ブックカバー買ってやるよ。それなら外で読めるだろ?」
私はオーダーメイドのブックカバーを作ることにした。お店に入ると、人懐っこい女性の店員が担当してくれた。最初のうちは恋人もいっしょに話を聞いていたが、途中からは飽きたのかベンチに座り、カバンから取り出した本を読み始めていた。
その後、自分好みの水色のデニム素材のブックカバーが出来上がった。これをかけて私は沢山の本を読んだ。
しかし、不審に思うことが起きた。恋人から借りた本を返す時に、会話が全く噛み合わなかった。
「違う本のことじゃない?」
「そんなはずは…」
カバーを外して内側を覗くと、見落としていた説明書きが出てきた。
「このカバーをかけると、どの本もあなた好みの内容に変わりますので、ご了承ください。」
「家だと本読まないし、外だと人の目が気になって…」
「ブックカバー買ってやるよ。それなら外で読めるだろ?」
私はオーダーメイドのブックカバーを作ることにした。お店に入ると、人懐っこい女性の店員が担当してくれた。最初のうちは恋人もいっしょに話を聞いていたが、途中からは飽きたのかベンチに座り、カバンから取り出した本を読み始めていた。
その後、自分好みの水色のデニム素材のブックカバーが出来上がった。これをかけて私は沢山の本を読んだ。
しかし、不審に思うことが起きた。恋人から借りた本を返す時に、会話が全く噛み合わなかった。
「違う本のことじゃない?」
「そんなはずは…」
カバーを外して内側を覗くと、見落としていた説明書きが出てきた。
「このカバーをかけると、どの本もあなた好みの内容に変わりますので、ご了承ください。」
その他
公開:17/11/26 23:55
更新:18/06/01 18:52
更新:18/06/01 18:52
北海道出身です。
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