業務内容:神様

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『現場の柴田です。先日北海道に突如発生したジャングルですが……』
「ほら、影響が出てる……しっかりしてくださいよ神様」
地上のテレビ放送を映した水晶のようなものを囲って天使は神を諭す。
「だってこれ結構気合い入れないとダメで疲れるんだよねぇ。カロリー消費が特にね」
神にも仕事がある。決まった時間に無数のサイコロを振る、ただそれだけだ。実は我々が平和な日常を送れているのは神がこのサイコロ全部、毎回1の目を出しているからなのだ。
「恐竜が滅んだのも、氷河期が来たのも、人間が二足歩行を始めたのもたった3つ違う目を出したからですよ」
こんな風にちょっと目の出し方を間違えると大変なことになる。
「別に良くないっすか?俺は困んないし、適当で」
楽観的に振りかぶる神。
「やめてください!あっ!!」
天使が神の腕を掴んだ途端サイコロがこぼれ落ちる。
「……バラバラだ」
ファンタジー
公開:17/11/17 19:31

おかだ

大学生。楽しいことを思いつくと嬉しい。

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