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あの晩、彼女は酔っていたのだろうか。

少しは大人になったろうかと問うた彼女の、火照った頬を、泣きそうな瞳を、今もなお、忘れられないでいる。

時は過ぎ、膝から崩れ落ちた彼女が落とした涙の雫は、無垢な少女のものと似通った澄んだ色をしていた。

誰もが息を呑んだ瞬間、彼女は彼の名をつぶやいた。
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公開:18/04/05 00:57
更新:18/04/26 15:31

きざはし

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