大呆家不動産
6
152
その男は不動産屋を一人で経営していた。
そこへ小太りの女が来店した。
「私にピッタリの部屋探してほしいの」
「ございますよ」
男は女を車に乗せ現地に到着した。
「どうです。間取りも関取もあなたにピッタリだ」
力士たちがぶつかり稽古をしていた。
「相撲部屋じゃないの!」
男は投げ飛ばされた。上手投げだった。
帰社してすぐ老人が来店した。
「あ、ピッタリの部屋ございますよ」
「まだ何も言っとらんが……」
男はモデルルームに案内した。
「ワンルームか、なるほど。そろそろわしも考えんとな……って棺桶じゃねーか!」
老人は棺桶をぶちまけ去っていった。
また暫くして青年がやってきた。
「シェアハウス探してくれる」
「ゲストハウスならございますよ」
男が案内したのは、とある高級マンションの一室だった。
インターホンを押すと中から黒柳徹子が顔を出した。
「ゲストはこの方?」
「徹子の部屋じゃねーか!」
そこへ小太りの女が来店した。
「私にピッタリの部屋探してほしいの」
「ございますよ」
男は女を車に乗せ現地に到着した。
「どうです。間取りも関取もあなたにピッタリだ」
力士たちがぶつかり稽古をしていた。
「相撲部屋じゃないの!」
男は投げ飛ばされた。上手投げだった。
帰社してすぐ老人が来店した。
「あ、ピッタリの部屋ございますよ」
「まだ何も言っとらんが……」
男はモデルルームに案内した。
「ワンルームか、なるほど。そろそろわしも考えんとな……って棺桶じゃねーか!」
老人は棺桶をぶちまけ去っていった。
また暫くして青年がやってきた。
「シェアハウス探してくれる」
「ゲストハウスならございますよ」
男が案内したのは、とある高級マンションの一室だった。
インターホンを押すと中から黒柳徹子が顔を出した。
「ゲストはこの方?」
「徹子の部屋じゃねーか!」
その他
公開:18/04/04 18:32
不動産屋
大ボケ
お笑い
部屋
ショートショートの神様、星 新一を崇拝しています。お笑い好きで怪談も好き。
お笑いネタのような作品が多いですね(笑)
【受賞作品】
「渋谷シティ」
渋谷ショートショートコンテスト優秀賞受賞。
「我が家の食卓」
ベルモニーショートショートコンテスト入賞。
「電車家族」
隕石家族ショートショートコンテスト入賞。
「大男の力自慢大会」
「スカイフィッシング」
空想競技2020ショートショートコンテストW入賞。
ログインするとコメントを投稿できます