子犬と花火(ひさみんさんの作品を編集)
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ごめん。別れよう
それが私の彼、亮吾の口から出た最初の言葉だった
何でそんな事を言うの
私は内心、パニックだった
信じられない。会ってすぐに別れてくれなんて
ごめん。好きな子が出来たんだ
(ヒュ~、ドーン)
えっ、今、なんて
花火の音にかき消され、彼が最後に言った言葉は聞き取れなかった
ごめん。友だちが待っているから。それじゃ
私が見た彼の後ろ姿は大島紬の浴衣と雪駄が無性に良く似合っていた
絶対、後悔するわよ。馬鹿
一時間後、私は人気の少ない展望台に立っていた
そこから見える打ち上げ花火はひと夏の恋の終わりを告げる様だった
気付くと頬には涙が伝っていた
あれ、なんで私、泣いているんだろ。もう、彼の事は諦めたはずなのに
クーン
足元には一匹のポメラニアンが地面に座り、私を見上げていた
お前も一人なの
ポメラニアンは軽く顔を傾げた
お~い、小太郎
その声の先にはイケメン高校生が立っていた
それが私の彼、亮吾の口から出た最初の言葉だった
何でそんな事を言うの
私は内心、パニックだった
信じられない。会ってすぐに別れてくれなんて
ごめん。好きな子が出来たんだ
(ヒュ~、ドーン)
えっ、今、なんて
花火の音にかき消され、彼が最後に言った言葉は聞き取れなかった
ごめん。友だちが待っているから。それじゃ
私が見た彼の後ろ姿は大島紬の浴衣と雪駄が無性に良く似合っていた
絶対、後悔するわよ。馬鹿
一時間後、私は人気の少ない展望台に立っていた
そこから見える打ち上げ花火はひと夏の恋の終わりを告げる様だった
気付くと頬には涙が伝っていた
あれ、なんで私、泣いているんだろ。もう、彼の事は諦めたはずなのに
クーン
足元には一匹のポメラニアンが地面に座り、私を見上げていた
お前も一人なの
ポメラニアンは軽く顔を傾げた
お~い、小太郎
その声の先にはイケメン高校生が立っていた
公開:18/04/02 17:34
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