思いの儘に

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怨念と悲哀が積もりに積もったそのときを、虎視眈々と狙っていた。

細く頼りない体躯で、望まぬ方向へと進んでいくしか道の無い、少女の絶望の眼差しを傍観していた。

ドアノブに手をかけたとき、がしゃんと何かが割れた音がして、息を潜める。

中から聞こえる諦めのこもった涙声に、思わず喉を鳴らした。
ファンタジー
公開:18/04/02 12:44

きざはし

140字小説を書いています。
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