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私のクラスは学級崩壊している。原因は嘘つきの男の子のせい。口を開けば嘘ばかりの彼は誰からも信用されてなかった。ある日、彼は担任の先生の悪口を言った。特定の子を贔屓してるとか、泥棒をしたとか、結婚してるのに浮気してるとか。証拠なんて何もないのに本当の事にように喋った。ほとんどの人は彼の話を信用しなかったけど、先生を嫌っていた数人の子が彼の話を真に受けた。それが本当なら面白いと思ったんだろう。その数人の子は授業中に大声で先生の悪口を言うようになって、授業が何度も中断した。最初は先生の事を信じていた子も、そのうちに先生に不信感を抱くようになってしまった。それからの授業は滅茶苦茶。大切な授業なのに。
私は耐えきれなくなって言った。
「皆、雨池君は嘘つきだって言うくせに、なんで多部先生の噂だけは本当だって信じるの?おかしくない?」
しかし、私の声は騒いでいる人達の声に消されて誰の耳にも届かなかった。
その他
公開:18/04/02 21:11
更新:18/04/02 21:58
風刺

のりてるぴか( ちばけん )

月の音色リスナーです。
ようやく300作に到達しました。ここまで続けられたのは、田丸先生と、大原さやかさんと、ここで出会えた皆さんのおかげです。月の文学館は通算24回採用。これからも楽しいお話を作っていきます。皆さんよろしくお願いします。

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