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「今年はいつもより暖かくて出遅れちゃたよ」とさくら太郎がつぶやく。
彼は春の出会いと別れの季節に、どこか遠くからやってくる。
今年は例年よりも一段と暖かく、桜の開花が早かった。予定だと10日ほど後だったらしく、慌ててやって来たらしい。
「桜の妖精じゃないし」、さくら太郎は言った。
てっきり桜の花の妖精だと思ってた。
彼が来てくれるだけで、その場の雰囲気が大きく変わる。別れは優しさを包み込み、出会いは期待を膨らませる。
本当に不思議な存在だ。
春限定。
親戚には、冬にやってくる『しろさくら太郎』もいるらしい。
ここ数年、悩んでる事があるそうだ。
「スギ太郎にいつも先を越され、みんなの笑顔がマスクで隠れて見えない」と嘆いている。
でも、秘策は考えているらしい。
「近日公開、お楽しみに」
そう言って彼はまた遠いどこかへ行ってしまった。
いつも聞くの決まりセリフではあるけどね。
彼は春の出会いと別れの季節に、どこか遠くからやってくる。
今年は例年よりも一段と暖かく、桜の開花が早かった。予定だと10日ほど後だったらしく、慌ててやって来たらしい。
「桜の妖精じゃないし」、さくら太郎は言った。
てっきり桜の花の妖精だと思ってた。
彼が来てくれるだけで、その場の雰囲気が大きく変わる。別れは優しさを包み込み、出会いは期待を膨らませる。
本当に不思議な存在だ。
春限定。
親戚には、冬にやってくる『しろさくら太郎』もいるらしい。
ここ数年、悩んでる事があるそうだ。
「スギ太郎にいつも先を越され、みんなの笑顔がマスクで隠れて見えない」と嘆いている。
でも、秘策は考えているらしい。
「近日公開、お楽しみに」
そう言って彼はまた遠いどこかへ行ってしまった。
いつも聞くの決まりセリフではあるけどね。
ファンタジー
公開:18/03/31 08:54
更新:18/04/02 12:54
更新:18/04/02 12:54
いつか絵本を1冊出せたら...
そう思いながら書いてます。
少しだけホッコリしていただければ嬉しいです。
でも、たまにブラックも書きますけど。
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