まどろみの夢

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不思議な朝だった。

昨夜閉めたはずのカーテンは開き、自慢の大きな窓からは暁の空が覗く。

まるで何かに引き寄せられるようにベッドから出て、危うい足取りで歩を進める私を、白んだ月が抱きかかえる。

それでいいと私の頭を撫でた月に運ばれ、地球を旅し終わったとき、私は二度目の朝を迎えたのだった。
SF
公開:18/03/30 09:47

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