夏の夜

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込み上げてきた欠伸を噛む。

飽くことなく膝の上で鳴いていた三毛猫も、つられたように欠伸する。

その様子が可愛くて、そして少し可笑しくて、微笑いをこぼしたわたしを不思議そうに猫が見上げてくる。

円らな瞳に微笑んで、その柔らかな毛並みを梳くように撫でれば、とろんとした声で猫は鳴く、夏の夜。
その他
公開:18/03/28 11:00

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