唐紅の祈り
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唐紅の街の隅、肩を震わせ心に吹き荒ぶ北風に耐える少女。
涙の跡をなぞるように頬に触れる指を拒んで、自分ではない誰かのためにまた、涙を流す。
着物に散らばる紅白の椿が枯れるときまで、同じ祈りを繰り返す。
どうか、安寧を。
対価に何かが必要ならば、この小さき身体から有りっ丈持っていけば良い。
涙の跡をなぞるように頬に触れる指を拒んで、自分ではない誰かのためにまた、涙を流す。
着物に散らばる紅白の椿が枯れるときまで、同じ祈りを繰り返す。
どうか、安寧を。
対価に何かが必要ならば、この小さき身体から有りっ丈持っていけば良い。
ファンタジー
公開:18/03/28 10:58
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