ソーダと地球

皆さん、知っていますか。この地球には桃源郷と言う孤島があるのです
この島は年中温暖な気候で見渡す限りの桃の木が島一面に広がっています
昔からこの場所には仙人が住んでいると言う噂がありました
なぜなら幾人もの強者が上陸を試みるものの一人として帰って来ないからです
そんなある日、その桃源郷に大きな木馬が流れ着きました
島の住民は物珍しい物が流れてきたと大喜び、島の高台に総出で飾りつけます
夜になり人々が寝静まる頃、木馬の中から侵入者が現れました
その者はわがもの顔で島に生る果実を食い散らかし、あちこちの民家を襲います。側には凶暴な犬、猿、雉が用心棒をしていました
住民は侵入者を恐れているのか驚くほどあっさり降参し、宝物をその者に差し出します
侵入者は知らなかったのです。この桃源郷では島に生る果実を決して食してはいけない事を
気付けばシュワシュワと体の中が泡立ち、島には四本の桃の木が増えました