ソーダと地球

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この時の僕らは知らなかった。地球が滅亡するまであとわずかだったなんて
それが起こったのは西暦2020年の夏の夜だった
空に突然、オーロラが現れた。それはまるで七色のカーテンの様に揺らめき地球全体を覆った
専門家は太陽で発生した磁気嵐の影響で世界各地にその自然現象を見せたのだと説明していた
その日以降、手持ちの電気機器は一切、使えなくなった
海辺には方角を失った海洋生物が次々と打ち上げられた
空を見上げれば大量の渡り鳥達が餌を求め、昼夜問わず旋回している。外出でもしようものなら空から急降下して襲ってくる
次第に食料は尽きた
どの店も開いていないのだから当然だ。仮にあったとしてもそのほとんどは腐敗していた
飲料水はソーダの様にプクプクと水面に泡を浮かべ、異臭を放っている。家から一歩も出られない。私達にはどうする事も出来ない。恐怖だった。弱者は心労により天に昇った。強者は生き残るため醜い戦争を。
公開:18/03/25 20:32

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