ソーダと地球

繁華街を抜け、薄暗い路地を真っ直ぐ行くとそこにはネオンに照らされた一軒のお店があった
看板にはカクテルバー地球と表記されている
一体、どんなお店なのでしょう
皆さん、ちょっと気になりますね。覗いて見ましょうか
私は階段を降り、お店の扉を開く
カランッ
いらっしゃい
白髪老齢のバーテンダーが迎えてくれた
お客様、当店は初めてですか
ええ
最初に言っておきますが、このお店にはかなり変わったお客様が来られます。でも、気にしない方が良いですよ
そう言うとカウンターの席に案内された
何に致しましょう
それじゃ、カシスソーダを
畏まりました
私は待っている間、周りの様子をグルっと見渡した。すると変な格好をしたお客達が談笑しながらカクテルを飲んでいた。私は驚き、バーテンダーに尋ねる
あの人達は何なの
ああ、あの集団は宇宙から来た方です。何でも、そうだ、地球に行こうと酔った勢いで別の宇宙から来たそうです。