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生きていてくれさえすればいいんだよって、あなた言うけれど。

庭を水撒き、滴る汗を拭いながら空を見上げる。

嗚呼、今日も泣きたくなるほどに綺麗だ。

網戸越しに、トレイに乗ったグラスが見える。

麦茶に浮かぶ氷が、カランカランと音を立てて揺れる。

もうすぐ夏が来る。

あなたが涙声で縋った夏が来る。
その他
公開:18/03/27 17:02

きざはし

140字小説を書いています。
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