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古い夢を見たからか、目醒めは良いとは言えなかった。

痛むこめかみを押さえて、音を立てないよう、ゆっくりと障子を開く。

井戸に向かうまでの道は霜が降りている、故に冷え込んでいる。

かじかむ両指に、乳白色の息を吐きかける。

一瞬の温もりは、溶けるように消えていく。

夢の中で二人は、笑っていた。
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公開:18/03/27 16:57

きざはし

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