傘テレくん

0
195

本当に
俺が…このボタンを押していいの?
『あぁ〜』
おォー‼やったな‼兄貴‼
親父が出来なかった事を…

俺の家は傘を作っていた
親父は 傘蔵くんのヒットで
巨万の富を築いたが
夢を追った…
そして志半ばで帰らぬ人になった…
それを兄が引き継ぎ
ついに第一段階まで漕ぎ着けた‼
それは
テレポーテーションをする傘
 試作1号 傘テレくん だ‼

そして月日が流れた…

俺はボタンをもって
サハラ砂漠の真ん中に来ている
この技術を完成させるまではと
俺達以外には秘密にしてきた…
そして今日が歴史的 最終段階だ‼

兄貴いいか?押すぞ‼いいか‼
『あぁ〜』
おォー‼兄貴‼来たぞ〜‼

灼熱の中
俺は歓喜の声を上げた‼
涙が止まらなかった…
親父から兄貴…俺は誇らしかった…




  何時間経っただろう…

ここまで来たジープも故障し
衛星電話の充電も切れてしまった…

だが
今ここに傘はある
その他
公開:18/03/27 13:20
更新:18/04/17 00:10

yujun( キャベツの名産地〜♪ )

好きな言葉
我 以外 皆 我師
我 想う 故に 我あり

読めば読むほど…あじのでる
絵本がね…いつか書けたらいいな〜(*^^*)と
思っちょります(-ω☆)キラリ

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容