なまえ
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「マキさん、中の待合室でお待ちください。」
「はい!」
「あ。」
「すいません。間違えました…。」
顔を赤らめた真紀は、隣の男性に恥ずかしそうに声をかける。
申し訳なさそうに牧は中へ進む。中の待合室で彼は考えていた。どの受付でも、下の名前で呼ばれることは滅多に無い。それなのに、彼女は思わず自分が呼ばれたと思い反応した。天然というか、可愛らしい人だと思った。それにしても、偶然があったもんだ。
診療を終えると雨が降っていた。参ったな、と思い立ち往生しているのは、自分の他にもう一人いる。マキさんだ。駅までタクシーで約10分。気がつくと声をかけていた。
*
「っていうのが、私の両親の出会い。」
「運命的だなあ。今や、牧真紀だもんな。」
「そうね。」
「でも、今の話聞いたところ、美波ちゃん、君はおそらく。」
「へへ。合コンでの最初の君の自己紹介で、あたし達、運命だと思ったの。」
「はい!」
「あ。」
「すいません。間違えました…。」
顔を赤らめた真紀は、隣の男性に恥ずかしそうに声をかける。
申し訳なさそうに牧は中へ進む。中の待合室で彼は考えていた。どの受付でも、下の名前で呼ばれることは滅多に無い。それなのに、彼女は思わず自分が呼ばれたと思い反応した。天然というか、可愛らしい人だと思った。それにしても、偶然があったもんだ。
診療を終えると雨が降っていた。参ったな、と思い立ち往生しているのは、自分の他にもう一人いる。マキさんだ。駅までタクシーで約10分。気がつくと声をかけていた。
*
「っていうのが、私の両親の出会い。」
「運命的だなあ。今や、牧真紀だもんな。」
「そうね。」
「でも、今の話聞いたところ、美波ちゃん、君はおそらく。」
「へへ。合コンでの最初の君の自己紹介で、あたし達、運命だと思ったの。」
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公開:18/03/24 18:49
結婚し、幸せになりを潜めて3年。
再び書きたくて登場。
多分そのうちまた消える。
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