ソーダと地球

君、何故、路上で発砲なんかしたの。もしかして彼女に振られた事が原因。だから勢い余って
違う。私はそんな事をするつもりは無かった。ただ車で寝て起きたら急に頭がぼぉーとしていたのだ
引き金に指が触れた途端、勝手に暴発したのだ。これは不慮の事故だ。信じてくれ
それは夏の暑さが原因だと言うのかね。少しは頭を冷やしなさい
そうだ、僕の車には同乗者がいた。もしかしたらあの女が飲み物に何かを入れたのかもしれない
それでその女の特徴は
確か、白いドレスを着ていました。結婚式の帰りだったのでしょう。でも、どこか気が重い感じでした。バックミラーから見える冷たい目に見つめられているうちに私は意識が薄れたのです。まるで靄が掛かった様です。あっ、思い出しました。女の特徴を。彼女は目が充血していました
ドライアイっすか
その後、私の証言を元に女の家にガサ入れするも、もぬけの殻だった。まるで女は煙の様に消えたのです。