ソーダと地球

ここは北極の氷上に建つ研究所。この場所ではある壮大な計画のため日々研究員が実験を繰り返している
博士、実験成功です
おお、遂に完成したか。思えば苦節十年、どうなるかと思っていたがやっと商品化にこぎつけた訳だな。大気中の二酸化炭素を吸い込み、固形のドライアイスに変換する装置が。これで地球温暖化を防げるはずだ。北極の氷も溶けないで済む。今年の夏は涼しくなるぞ
博士、大変です。倉庫に山積みにしておいたドライアイスが全部無くなっています
何だって
どうやら北極熊が一斉に押し掛けて盗んで行ったようです
あれをどうするつもりだ
どうやら氷山に取りつけてドライアイスエンジンとして使っている様です。あれは水に溶かすと爆発的にソーダが発生し、推進力を生みますから。氷山が船の様に移動しています。あと他にも自宅の冷房や食料の貯蔵にも使っている様です。
一体、誰がそんな使い方を教えたんだ。
多分、我々の真似かと。