ソーダと地球

友人の目の前に不思議な飲み物が置かれていた
それは一体、何だい
私は友人に尋ねる
気になるかい。それじゃ、君にあげるよ、どうぞ
いや～すまないね。ふむ、外観は虹色に輝く炭酸水の様だね。グラスの全体に無数の小さな気泡がシュワシュワと音を立て、下から上へ浮かんでは消えている。まずは赤い液体から
私はストローで下の液体をゴクッと一口吸い上げた
ゴホッゴホッ
口の中がヒリヒリして焼け付きそうだ
これは一体、何だい
これは地球ソーダ。色ごとにテーマがあるんだ。赤色はマグマ。オレンジ色は大地。黄色は砂漠。緑色はジャグル。水色は空と雪。青色は七つの海。紫色は神と悪魔。それらが交じりあい、甘い、酸っぱい、苦い、しょっぱい、辛いが混然一体になっているのさ。ちなみにこの気泡は地球に住む生物の命を表現している。地球の歴史に比べれば生物の命なんて儚い物だね。生まれても直ぐに散ってしまう。でも見ていて飽きないだろ。