ソーダと地球

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それは蒸し暑い夏の日の事でした。私はフリマを散策していると
ねえ、ちょっと、そこのお兄さん。お待ちになって
急に背後から色っぽい猫なで声を掛けられた
えっ、私の事
一瞬ドキッとした。声からして結構な美人女性だろう
一体、私に何の用かな
私は姿勢を正し、声のした方へゆっくり振り向く
あれっ。誰もいない。なんだ、気のせいか
こっちですよ、こっち
目線を下げるとそこには一匹の黒猫がチョコンと座っていた
いや~良かった。やっと見つけました。実はあなたの事を探していたのです。私の名前はミサ。先日、あなたにお世話になった黒猫で御座います
黒猫は三つ指を付いてお辞儀をした
今日はお礼にこんな物をご用意させて頂きました。そこには虹色のシュワシュワした飲み物が置かれていた。私は丁度、喉が渇いていたので疑うことなくゴクゴク飲み干す
どうです。お味は
私の頭の中には地球の数億年の記憶の泡がパッと弾け、溢れだした
公開:18/03/25 19:09

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