テルマエ・ロマエ

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意識が飛びそうになる手前でサウナを出て、一気に水風呂に入る。
これが最高に気持ちいい。

そしてここで、一度でいいからやってみたかったことがある。
頭まで水風呂に浸かることだ。
マナーは悪いが、やるなら今しかない。
そう思った僕は一気に頭まで水風呂に浸かった。

意識が遠のいてく。
あぁ、こんな不思議な感じになるんだ…

どれくらい浸かっただろうか。だいぶ長い時間が経った気がする。
よし、帰ろう。

あれ、ここはどこだ?
見たことのない人。だが明らかに見覚えのある格好をしている。
「あ、お目覚めですか?」
1人の女性が声を掛けてくる。
「お兄さん、水風呂で意識無くなってたみたいですよ。無理はなさらないでくださいね」
タイムスリップすることはなかったが、瞬間移動ができた気がした。
ファンタジー
公開:18/03/23 22:56

坂尾 のぼる( 愛知 )

毎日1本、短編を書くのを目標に再度始めました。
暇なときにでもご一読ください。

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