事件

人里離れた山奥に古びた洋館が建っていた。そこには老人が一人で暮らしている。その館では年に一度、あるイベントが行われる。老人の趣味の推理ショーだ。今年も職業の違う者たちが、招待状によって呼び出された。
記者、歌手、小説家、カメラマン、政治家、声優、お笑いタレント、探偵。

それとは別に派遣されてきた執事、メイド。

この老人に気に入られれば生活には困らないという噂が広がっており、みんな敵意むき出しである。ただ、誰一人としてこの老人の顔を見たものはいない。

推理ショーの途中で、落雷により唯一の橋は炎上、孤立。電話や通信はいっこうに繋がらない。そして闇に乗じて殺人が次々起こる。周囲に伝染する疑心暗鬼、裏切り・・・。最終的に、明かされる真実とは・・・これはまさにバトルロワイヤル。閉鎖空間における人間心理の殺人実験である