嫉妬

夜空には満月が輝き、海をバックに二人のシルエットが映る。
ザワ～ザワ～芹沢～・・・暗闇の海に声が響く。
教師「芹沢、どうしたんだ、こんなところに呼び出して」
芹沢「うん、ちょっとね」
教師「なんだ、悩みか、それなら、こんな場所でなくても良かったんだぞ。」
芹沢「実は・・、実は・・・先生のことが好きなんです、付き合ってください」
教師「・・・駄目だ、俺は教師で、お前は生徒なんだぞ」
芹沢「でも、あと一年で、私は卒業するわ、そうしたら教師と生徒じゃないでしょ」
芹沢「まさか、ほかに・・好きな人がいるの」
教師「そんなはずない、俺がそんなにモテるわけないだろ」
芹沢「良かった」芹沢は教師の胸にそっと飛び込んだ。
その様子を遠くから、うかがう一人の影、茜屋である。
茜屋「あの娘、あの人はわたしのものなのに～・・・許さない」