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昔々、とある国のお城に王様が住んでいました。大変優秀な王様です。でも、一つだけ悩みがありました
それは毎晩、毎晩、お城の中に泥棒が侵入する事です。その度に少しずつ金目の物が消えていきます。
おのれ、泥棒め。何とも忌々しい奴らだ。何故奴らは私を盗まない。この国で一番希少な存在と言えば私に決まっているのに
そこで王様は直接、理由を聞こうと物陰に隠れ、泥棒をじっーと待ちました
しばらくすると暗闇に紛れ泥棒がこそこそと・・・。
おい、泥棒。なぜ、お前たちは私の身の回りの物ばかりを盗んで行く。どうして私を盗まない。
すると泥棒は答えました。
王様、俺達が取り扱うのは足の付かない物だけだ。でも、王様はちゃんと地面に足が付いている。だから盗まないのさ。
なるほど、確かに言われてみればそうだ。やっと謎が解けた。はぁ~すっきりした。

王様
なんだ、大臣。
泥棒にまた貴金属を盗まれました。
はっ、しまった。
公開:18/03/21 11:38
更新:18/03/22 10:51

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