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君は詰めが甘い
そう上司が言った。だから私は自分の爪を齧ってみた
するとどうだろう。とても辛かった。普段は爪を隠していたので全然気付かなかった
そうか、自分の爪はこんなに辛かったのか
鷹は自分の爪をジィーッと眺め、そう呟いた

数年後
鷹の爪は女性に大人気のアイテムになった。結婚前の若い娘に悪い虫が付かないのである
鷹は確信した。いける。今は地域限定だが、全国制覇に向け確実に爪痕を残せると
あれっ
鷹の目線に鷲とその子分が写った。遠くから自分を見ている。一体、何をしているのだろう

数ヶ月後
街には鷲が経営する店舗(鷲のイタリアン、鷲のフレンチ)が徐々にテンポよく増えていった
きっと鷲は鷹の爪の垢を煎じて飲んだのだろう。垢抜けた性格の経営者になっていた。お店には鷲の人生に一片の悔いなしと言う標語が至る所に
一方、鷹は爪に火を点す生活をしていた。カッコウの餌食になり、お店を乗っ取られたのだ。
公開:18/03/19 20:30
更新:18/03/19 21:58

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