ターニング卵かけご飯

今日も昼過ぎに目覚め用意されたご飯を食べ、だらだらとテレビを見て時間を潰す。夜になったら親が帰ってきてご飯を食べてゴロゴロする。飽きたら寝る。

そう、この物語の主人公はニート。

人生における楽しみは食事くらいで、生きている意味も実感も彼にはなかった。大好物は卵かけご飯、シンプルながらにポテンシャルが高い一品だ。

いくら大好物とはいえ、来る日も来る日も卵かけご飯を食べているとさすがに飽きてきてしまうので彼は様々なアレンジを考えた。

ある日、少しでも社会との接点を持とうと彼は大好物の卵かけご飯のアレンジをブログに書き始める。

それがなんと大ヒット！

彼は卵かけご飯のブログでかつての同級生よりもたくさんのお金を稼げるようになったのだ。

そんな彼は両親への感謝と共にこう述べた。

「ほら、俺が考えた卵かけご飯！美味いから食ってみてよ！」

人生とは分からないもので、だからこそ面白い。