ゆめ、味

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 柔らかなアイボリーの枕に身を落とせば、すぐにやってきてくれる。
 前菜は窯焼きのプリン。
 ぬいぐるみのくまシェフが作った、お手製。
 一口食べると、ほっぺが落ちそうになるの。
 メインはショートケーキ、ベリーコンポート添え。
 いちごは私の家庭菜園から。他は、ほわほわのうさぎパティシエが、美味しい魔法をかけながら調理。
 甘酸っぱさと、ホイップの程よい固さに幸せいっぱい。
 最後に、温かなコーヒー。
 オレンジの爽やかな香りと、焙煎の芳ばしさが鼻を抜ける。
 とてもとても美味しく食べた後に、私はブランケットに包まって、くまシェフとうさぎパティシエに子守唄を歌ってもらいながら、目を閉じる。
 ブランケットの肌触りを心地良く思って、薄く目を開くと、もう朝だった。
ファンタジー
公開:18/03/20 21:55

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