気まぐれ屋さんのキミ

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目が覚めるとキミは笑ってた。
どこに目があるのかわからないけど、爽やかな顔してた。

学校にいる間にキミは困り始めた。
どこに頬があるのかわからないけど、顔色が徐々に変わった。

学校を出るころキミは泣き出した。
いくつ目があるのか不思議になるほど、たくさん涙が落ちてきた。

家に着くとキミは泣きやんだ。
どこに耳があるのかわからないのに、小鳥に話しかけられてた。

時々キミはおこるんだよね。
どこに口があるのかわからないのに、大きな声で怒鳴ったりして。

夜ベッドに入ろうとしたら、キミは笑いながら先に眠ってた。
結局どんな顔してるのかわからないけど、顔中キラキラさせて幸せそうに。

夢の中で僕はキミにこう言ったんだ。

「キミが気まぐれでなかったら誰も困らないんだ」って。

そんなことも知らずにキミは眠り続け、そんな夢が終わる頃キミはまた目を覚ます。

キミは「空」。

気まぐれ屋さん。
その他
公開:18/03/20 19:04

kaoru3737

小説とは...がそもそもわかってない私が、お誘いをうけてSSGに参加させていただくことに...。

拙い作品ですが、400字ほどのお時間をいただけるようでしたら、お読みいただき、ご意見・ご感想などをいただけますと幸いです。

[所属等]
◆全日本かくれんぼ協会 副会長
◆フリー(無料)DJ&MC
◆手話サークル代表
◆温泉ソムリエ
◆レターポット研究家

[趣味]
バンド(ドラム)、作詞作曲(ギター)、映画•美術鑑賞、手話、韓国語、英会話…etc.

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