究極のエナジードリンク

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「ちくしょう、駄目だ眠い。こんなに効かないのなら、俺が究極のエナジードリンクを作り出してやる」
そんな事をするくらいなら、一眠りをして作業をした方が余程早いぞ、という声が聞こえてきそうだ。だが、あの時の俺には届かなかった。というか、何でそんな単純な事に気付かなかったのよ。お陰で開発に睡眠時間を4年も削っちゃったじゃんね。え?4年も寝なかったら死ぬ?大丈夫、俺、生きてるから。体の一部を除いてほぼ機械化しちゃったけど。でも、そのお陰でエナジードリンクなんて飲まなくても、眠らない体を手に入れたよ。ん?じゃあ、何でここまでして究極のエナジードリンク開発をしたんだよ、俺。
「そうだ!他の人に…でも、他の人に会う為にはまず地球に帰還しないと」
調査の為に、この惑星に皆と来ていたのだが、迷子になり、1人置いて行かれてしまったのだ。
「思い出した!宇宙船を自力で作る為に眠らないで作業するつもりだったんだ」
SF
公開:18/03/18 02:24
更新:18/03/18 02:32

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