Long Long ago…

ロング、ロング、アゴー。
これは長い顎を持つ男の話である。

名前は『 ゴア』

ゴアの顎は生まれつきではない。

ゴアの住む村はジャングルの奥地。沢山の野生動物と共存する世界…

その時代、象はまだ鼻が長くなかったのだ。

ゴアは森の中で、一頭の仔象と出会う…親からはぐれたのだろう。

それからゴアは毎日、仔象の世話をしている。

ある日、川へ水を飲みに水面へ顔を近づけると、一匹のワニがゴアの顎に噛み付いた！

しきりに振り払うゴア！
でもワニは離さない！

それを目の当たりにした仔象が反撃に出た…

仔象の攻撃に驚いたのか、ワニはゴアの顎を離した…だが次は仔象の鼻に噛み付く！

ゴアも反撃！
そして仔象も難を逃れ、2人はホッと息をつく…

そしてお互いの顔を見て笑い出す。

仔象は鼻が長く、ゴアは顎が長くなっていた。

ふたりとも名誉の負傷だ！
今は誇り高きふたりになった。