ひげダンディー

助けて～！！

叫ぶ姫の声は 派手なBGMと光の効果で掻き消される。

お城のガーデンでは、本日はティーパーティー。
私の前に現れたのは、緑の甲冑に身を包んだ大男。
『キャーッ』叫ぶと同時に私の体は宙に浮いた。軽々と私を担いで要塞のような建物へ入って行く。
奥へ奥へ薄暗い廊下の突き当たり。
ここはどこ？私をどうするの？

『罠は仕掛けた。準備は整った。
姫を助けにあとはあいつが来るだけだ！』

勿論、私を助けに来るのは彼しかいない。
彼は口ひげがいつもダンディー。トレードマークの赤い帽子、国のみんなが憧れる。
彼が来くるのね。

不定期に開催されるパーティーの最後の一瞬しか会えない二人。どうしていつも会えないのかしら…憎らしい誰かがコントロールしてるみたい。

ミッションは順調、あと少し。そうその扉を開けて！軽やかに甲冑男もやっつけて！
早く私に会いに来て！

oh my ひげダンディー