切ないカタオモイ

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降りしきる雨の中、彼女は傘もささずに佇んでいた。

「どうした?」

どうやら片想いの人に告白しフラれたようだ。

「そっか…残念だったな…」

慰めになるような言葉も見つからない。無難な言葉しか出て来なかった。

彼女は泣き崩れ、雨に濡れた体は小刻みに震え、我を失っているようにも見える。相当ショックだったんだろう…

「凄いよな、自分の気持ち正直に伝えるって…」

「まだ好きなのか?」

彼女は頷く…

人を愛する気持ちに区切りを付けるなんて簡単な事じゃない。

「もしかしたら、またチャンスあるかもな?俺は応援してるから諦めるなよ」

この言葉で、泣き崩れていた彼女から、少しだけ笑みが浮かんだ…


そんな彼女を…
僕は愛している…
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公開:18/03/16 16:38

osamu( Twitter @036_writer )

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