魔法の魔法瓶
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やかんやポットでお湯を沸かさなくても、魔法の魔法瓶があれば簡単に温かい飲み物が作れる時代になった。
「紅茶が飲みたい」とわたしが言うと、魔法瓶は魔法で蛇口をひねり、自分で水を注ぎ入れる。そして魔法を使い一瞬でお湯を作る。
さらに紅茶のティーバックを棚からひとつ取り出してコップに入れ、お湯を注ぎ、完成した紅茶をわたしが待つテーブルに運んで来てくれるのだった。
夜はいつも私が帰って来る前にハーブティーを用意してくれる。
魔法の魔法瓶はメンテナンスが必要だ。月に一度青いフラスコに入ったまほうのせいすいを注いで一晩置くと自動でMPを回復する。
しかし、私は仕事が忙しくなり、魔法の魔法瓶のメンテナンスを怠っていた。
自宅に帰るとキッチンから水が流れる音が聞こえてきた。
魔法の魔法瓶はシンクの中で横たわっていた。
蛇口をひねって水を出したところで全てのMPが尽きてしまったようだった。
「紅茶が飲みたい」とわたしが言うと、魔法瓶は魔法で蛇口をひねり、自分で水を注ぎ入れる。そして魔法を使い一瞬でお湯を作る。
さらに紅茶のティーバックを棚からひとつ取り出してコップに入れ、お湯を注ぎ、完成した紅茶をわたしが待つテーブルに運んで来てくれるのだった。
夜はいつも私が帰って来る前にハーブティーを用意してくれる。
魔法の魔法瓶はメンテナンスが必要だ。月に一度青いフラスコに入ったまほうのせいすいを注いで一晩置くと自動でMPを回復する。
しかし、私は仕事が忙しくなり、魔法の魔法瓶のメンテナンスを怠っていた。
自宅に帰るとキッチンから水が流れる音が聞こえてきた。
魔法の魔法瓶はシンクの中で横たわっていた。
蛇口をひねって水を出したところで全てのMPが尽きてしまったようだった。
公開:18/03/15 11:20
北海道出身です。
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