作業員

「ああ、今日も穴堀りか。いい加減別の仕事に就こうかな」
「何言ってんだい、子供も憧れる仕事だっていうのに。それに今日の工事誰もがやってみたいと言うあのエリアでの仕事となるぞ」
よしと小さくガッツポーズをし、黒いツナギに着替え、作業道具を準備した。春から入った工事も着々と進み終盤に取り掛かった。ドリル、ダイナマイト。道具はあるようだ。保護具も着装した。よし掘るか。


「あ、痛たた！痛いよー！」
少年は泣き叫んだ。
「お母さん、この虫歯かなり大きいようですよ。これはまずい。神経までいってるかもしれない。見えますか？」
小型の画面から映る歯を見てお母さんは、、、
「ちゃんと歯を磨かないからそうなるのよ！！」