QRコードが表示されているチョコレート
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生徒会長の進先輩は私の憧れだった。
銀縁眼鏡と繊細そうな笑顔が素敵で、私はバレンタインデーにチョコレートを渡していた。
ホワイトデー当日、進先輩がお返しにくれたホワイトチョコレートにはQRコードが表示されていた。
「君には僕の本当の姿を見てほしい」
ドキドキしながら家に持ち帰り、QRコードを読み取った。
動画投稿サイトに接続されたので、動画を見ながらチョコレートを食べることにした。
「おはこんばんちは!ススムッティです!」
オレンジ色のカツラをかぶり、大きな黒縁眼鏡をかけた進先輩がいた。
「明日はホワイトデーなので、ホワイトチョコレートにQRコードを書こうとおもいまーす!」
そこからはチョコレートペンでQRコードを描く動画が延々と続いた。
「チャンネル、登録してくれよな!」
最後まで動画を見終ったと同時に食べ終わった。ホワイトチョコレートなのに後味はなんだか苦かった。
銀縁眼鏡と繊細そうな笑顔が素敵で、私はバレンタインデーにチョコレートを渡していた。
ホワイトデー当日、進先輩がお返しにくれたホワイトチョコレートにはQRコードが表示されていた。
「君には僕の本当の姿を見てほしい」
ドキドキしながら家に持ち帰り、QRコードを読み取った。
動画投稿サイトに接続されたので、動画を見ながらチョコレートを食べることにした。
「おはこんばんちは!ススムッティです!」
オレンジ色のカツラをかぶり、大きな黒縁眼鏡をかけた進先輩がいた。
「明日はホワイトデーなので、ホワイトチョコレートにQRコードを書こうとおもいまーす!」
そこからはチョコレートペンでQRコードを描く動画が延々と続いた。
「チャンネル、登録してくれよな!」
最後まで動画を見終ったと同時に食べ終わった。ホワイトチョコレートなのに後味はなんだか苦かった。
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公開:18/03/12 23:51
北海道出身です。
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