真夜中のひとりごと

感情の種類を分けた最初の人はどんな感じ方をするんだろう。ふと思った。だって悲しいとか嬉しいとかは独立していないように感じる。人の温もりを知れば会えない寂しいも生まれたり、はじまりにはいつかおわりが来たりする。そのことは苦しいけれど、新しい楽しいを連れてくる。人が生きていくってそういうものなんじゃないだろうか。そう思って、絶望する。そこからがようやくスタートなのかもしれなかった。これを希望と呼んだ最初の人に拍手を贈りたい。人は夜に感傷的になるんだと聞いたことがある。泣き虫が許されるみたいで嫌いじゃなかった。みんなを平等に照らす太陽よりも、ひたむきに太陽をみつめ続けるひまわりを見ていたかった。意味不明な文字列も夜なら許されてしまうから、文字を書くのは夜がいい。本を開いたままうとうとする退屈な幸福も、すっかり忘れてしまうくらい夢中になりたいね。おやすみなさい。