カメラの向こう

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僕がこのカメラを覗くと、いつも君がフレームに写っていた。僕はいつでも君を温かい目で見守っている。君の事が好きだから。幼稚園の頃からずっと一緒に遊んできた。僕はこれから先も一緒にいられると信じていた
でも、君の瞳は僕を見ていなかった。君が見ているのは僕の真後ろ、隆を見つめていた。おそらく、片思いの相手なのだろう。ちょっと悔しい
その隆の瞳は隣の慶子を見ていた。慶子の瞳はその隣の浩を。浩の瞳は陽菜を。陽菜の瞳は敦を見ていた。この教室の生徒は最終的に誰を見ているのだろう。僕はちょっと気になったので調べてみた
まず僕は頭の中で生徒全員を円卓に座らせた。次に目線の先を追って点と線を結んだ。ただ、時間の経過と共に矢印はかなり交錯した人間関係図になった。まるでリリアン編みだ。
それから数日が経った頃、君は私の家に突然やって来た。そして君は僕にこう告げた
パパ、ママが早く離婚届けにサインして欲しいんだって
公開:18/03/12 11:17
更新:18/03/12 18:12

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